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晴れすぎた空の下で3話です。
色々修正しましたー(´∀`;)
相変わらずの女性向け小説です。
「うわあああ~!!」と叫んだ時から記憶が思い出せない…。
だが、今の俺の格好は…――。
*晴れすぎた空の下で 第3話*
重い瞼をもち上げ、自分の違和感に気づく。
足元がスースーとする。
首元には大きなリボンがあって、頭にもリボンがあり…。
これは…――。
「いやぁ、恭介氏、実に可愛い格好だな」
来ヶ谷がベットに倒れている俺にデジカメを構えながら言う。
『パシャッ』
「って、何撮ってるんだ!」
「何って、そのロリロリにこだわった、ピンクのフリル&リボンに包まれている君の姿を一生残すためだ。どうだ、嬉しいだろう?(21)氏」
「くっそー!俺は(21)じゃねえ!!」
ベットから起きがってみれば、理樹と三枝と西園の姿がないことに気づく。
「理樹はどこだ?」
来ヶ谷はああ、と言って「少年ならまだシャワー室で遊ばれているだろう。…シャワー室か、エロイな…。よし、見に行くか」
そう言うと、お風呂場に進んでいった。
俺も来ヶ谷の後についていく。
扉を開けると脱衣室。
置くのもう一つの扉がシャワー室となっていた。
耳をすませば…ザーと水の音がした。
シャワーを使ってるのか…?
嫌な予感がする…。
「理樹っ!」
来ヶ谷をぬかし、風呂場のドアを開けた。
「なっ―!?」
ドアの先には――。
「きょ、きょうすけ!!」
そこには、顔を真っ赤にして俺の名を呼んだ理樹が――。
「ぶがあ!!」
俺の後ろにいた来ヶ谷が鼻血を出して倒れた。
「わあああ~!!」
理樹が叫んで、俺は急いで風呂場から出た。
あの格好は…――やべ、鼻血。
扉を開けた俺が見たものは、何故か女性もののパンツを履きぶかぶかのYシャツを着ていたが、シャワーで、すけていた。
なんていうか、――。
「ぐがあっ!」
***
少しして、風呂場から三枝、西園、理樹が出てきた。
来ヶ谷は俺がベットまで運んでおいた。
理樹は、俺がバックから適当に服を持ってきたのを着ている。
俺と目が合うと、頬を赤く染める。
こっちも恥ずかしくなり顔を合わせないようにする。
「やはー、こっちもやばかったですヨ!」
「眼福です…うぷっ!」
「…うぅ…」
「さて」
「うわあ」
来ヶ谷がすごい勢いで起き、理樹が驚く。
「これで、お役目は終わったぞ」
「……、俺達をこのために呼んだのか?」
来ヶ谷は当たり前のように、――「そうだが?」――。
・・・。いじめだろ、これ。
「何だ?まだ遊んでも良いのか?――ふふふ」
「いやっ、もう帰る、すぐ帰る!」
俺は、理樹の手を取りすぐさま部屋から出た。
「ちょ、恭介!」
理樹の叫び声など気にせず、急いで寮から出た。
外に出ると、後ろから荒い息が聞こえた。
「理樹?」
理樹を見ると、顔が赤く目が虚ろだった。
「はぁ、…ふ…」
「大丈夫か、理樹」
「だ、い…じょ、ぶ…」
明らかに大丈夫じゃないよな…。
理樹は俺に心配させないように言っているはずだ。
確かに今日の理樹は、いつもより反応が鈍かったな…。
体が小さいせいか、気づかなかった。
いや、これは言い訳か…。
「は、ふ…」
すると、理樹が俺の方に倒れてきた。
「うおっ、と…」
無事支えられたが、体が熱い。
こりゃあ、やばいな…そこに――。
「理樹っ、恭介!いつものか?」
――謙吾だ。
「助かった。謙吾、理樹を俺の部屋に運んでくれ」
「…?…、熱があるのか…?」
謙吾に理樹をおぶってもらい、部屋に急いだ。