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へ、へへへ…。
相変わらずの進展しない小説ですが、お暇なときに読んでください(・ω・)
それじゃあ、開いて読んでくださーい。
※ちなみにこれは、恭理小説なので、苦手な方は逃げてくださいw
*晴れすぎた空の下で 第4話*
理樹をベットに寝かせ、熱を測る。
「ピピ、ピピ…」
体温計の鳴り、脇から外す。
「38、5分…、高いな…」
体温計をしまい、氷枕を敷いてやる。
ガチャ…
ドアが開き、謙吾が入ってくる。
「買ってきたぞ」
そういうと、袋を俺に差し出す。
中身は、ポカリが2本に熱さまシート。
「悪いな」
袋を受け取り、熱さまシートを理樹の前髪を上げ張る。
「何度だった?」
姿勢よく、座りながら心配する謙吾。
「38,5分。高熱だな」
「疲れがたまっていたのかもしれないな。あの馬鹿といるからな」
苦笑し、ポカリを1本ストローつきの水筒の中に入れる。
この様子を見て謙吾が関心しだした。
「ほう、なかなか手際が良いな。恭介」
「昔もよく鈴や理樹の世話をしたからな」
「ふ、そうだったな。ちゃんとリーダーとしてやっていたな」
そんな話をしていたら昔のことが頭をよぎった――。
『恭介、大丈夫?』
部屋の扉を開けたのは、母さん。
『こんなの平気だ…』
『こら、強がらないの』
俺の頭をこ突く。
『はい、熱測るから』
『・・・・・・』
『まったく、理樹ちゃんの熱が移ったなんてね』
『こほっ、違う』
その時――。
『ピンポーン』とチャイムが鳴った。
『あら鈴、鍵持っていってなかったのかしら』
首をかしげ、部屋から出ていく。
その時、ピピピと音が鳴る。
『恭介ー、理樹ちゃんが来たわよー』
階段を上がる軽快な音が近づく。
その時、バンっ!と扉が開く。
『きょーすけ、りきが来たぞ』
ランドセルを背負っている鈴が現れた。
てか、第一声は兄の心配じゃないのか…。
その鈴の後ろからひょこっと、顔をだす理樹――。
『きょうすけ、熱だいじょうぶ?』
『心配するな、だいじょうぶだ』
鈴は、すぐに下に行く。
兄の心配はしないのか、あいつは…。
理樹は、静かに扉を閉め俺の方に近づいてきた。
体温計が鳴っていることに気づき、外す。
『何度?』
『…。熱なんてねぇよ』
本当は、38度あったがうそをついた。
その時、理樹が俺の手から体温計を取る。
『あ…』
『…、やっぱり、あるじゃないか』
理樹から、明るさがなくなっていく…。
理樹の手から、体温計を抜きケースにしまった。
『そんな顔するな。すぐに良くなる』
理樹の頭をやさしくなでる。
『…ごめんね』
『そんなに謝るなら、手繋いでてもらえるか?』
『え?』
きょとんとした理樹の手を取り、握った。
『あったかいな』
『っ…、うん。』
『それじゃあ、少しだけ寝るな…』
『うん。おやすみ』
そんな事があったな…。
目の前で寝ている理樹。時間をみれば、2時半過ぎ…。
「そういえば謙吾、部活はどうした?」
「ああ。理樹がこの状態だしな…」
「俺が見てるから、大丈夫だぞ?」
「・・・」
謙吾が神妙な顔をして、小さい声で何かを呟いているような気がした…。
「けん、ご…部活…いきな、よ」
うっすらと目を開いて言う理樹。
「理樹…、だが…」
「…、だいじょうぶ。」
「・・・」
少し間があり、謙吾が立つ。
「分かった。理樹、お大事にな」
そう言い、部屋から出て行った。
「あいつは優しいな」
「うん・・・」
「あ、そうだ。喉乾いてないか?ポカリがあるが」
「ん、じゃあ…」
体を起こし、水筒をわたした。
「これ、恭介の…?」
「ああ、そのほうが飲みやすいと思ってな。…嫌か?」
「う、ううん…、もらうね…」
少しずつ飲んでいる理樹。
まぁ、この調子なら早く良くなるだろ。
続く