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新たな気持ちで再開したSS…(´Д`;)

展開が自分の中から出てこない…!!!
悩んで少しづつ書き貯めましたw


女性向けなので、気をつけてくださいー(∵)
開いてくださいね~恭理最高ー!!


*晴れすぎた空の下で  第6話*

 

「よし…」
出来るだけ小声でそう言う、理樹がやっと眠り始めたからだ。
それから少し姿勢を崩し、部屋を見渡す。
暖かな日が窓から射しこんで色々なことがあって少し眠くなってきた…。
少しだけ寝よう、ベットの柵に背を任せ目を閉じる。

『きょーすけー!待ってよぉ』
『りき、遅いぞ!」
今にも泣きそうな顔で俺を目指して野原を駆ける理樹の姿が見えた。
『はぁはぁ…。は、速いよー』
途中で止まり息を吐く理樹。
『…しょうがないな』
理樹のところまで戻る。
表情は険しい…、吐く息も荒い気がする…。
『少し、休むか』
『う、うん…』
少し前に大きな木が埋まっている、あそこなら休めそうだ。
『よしりき、背中に乗れ』
乗りやすいように屈み、乗るのを待つ。
『ご、ごめんね…』
『あやまるな』
『…うん。ごめんね』
謝ってるじゃないか…。
苦笑してほれ、と乗るように促す。
俺の首の手を回し、体重を俺に預ける。
『っよし!』
おぶりながら木を目指す。
理樹の体重は思ったより全然軽く、すんなりと木の下にたどり着いた。
『大きい木だねー』
降ろすと理樹は少し興奮しながら言った。
『そうだな、じゅみょう80年くらいか?』
そんな会話をして2人で木の下に座る。
理樹はポケットからハンカチを取り出し口元に添える。
『からだ、だいじょうぶか?』
『え?あ、うん。少しつかれただけだよ。……きょうすけはやっぱりすごいね』
『ん?』
『だって、ぼくがいっしょうけんめい走ってもおいつかないもん。むしろ遠くなってたよ』
俺がすごい…?――っはは、お前だけだよそんな事言うのは。


               『それでも、きょうすけはぼくのヒーローなんだよ』

 


そこで目が覚め、夢だと気づく。
それから気持ちよさそうに寝ている理樹を見る。――お前は昔から何にも変わんないな、いやあの事故以来から変わったか…。
お前はどんどん強くなっていくんだな。
俺を頼りにすることもない、自分の力で頑張ってこれからは生きていくんだよな…――。
「ん…」
理樹の目が少しずつ開きはじめた。
「よく眠れたか?」
「ごめ…寝すぎた、かな…?」
時間は夕方の6時過ぎ。
「少しだけな」
いつもなら6時に食堂にいる時間だ。
それから理樹は体温計を取り出し熱を測りだした。
「気分はどうだ?気持ち悪くないか?」
「まだ少し…」
「そっか」

トントンッ

「飯持ってきたぞー」
ドアの向こうからくぐもった声が聞こえすぐに真人だと知りドアを開けた。
ドアを開けると、トレイを持った真人が――、トレイの上にはお粥とオムライスと飲み物。
それから真人の後ろから鈴とメンバー全員が出てきた。
「電話してもでなかったから来てやったぞ」
相変わらずの偉そうな態度の鈴は、ゼリーを持っていた。
「小毬ちゃんと作ったんだぞ」
「食後にでも食べてね~」
いつもながらのマイペースな口調で小毬は俺の分のゼリーも冷蔵庫に入れてくれた。
「ありがとな」
「いえいえ~」
それから能美と三枝は毛布を持ってきてくれた。
「毛布貸していただきましたー」
「私が佳奈多に頼んだのですヨ!」
2人で抱えて登場した。
「能美、二木、ありがとな」
「って、わたしはいないんですカーーー!!!???」
「わりぃ、三枝もな」
「へいっ、お安い御用ですヨ」

「おねーさんは、キムチともずくだ」
「帰れ」
「待て恭介氏、もずくは体に良いんだぞ?キムチはただ美味しいだけだがな」
もずくは分かるが、なんだキムチって…。
「私は直枝さんに本を…」
「ありがとう」
「オススメの本を選んでいたら、10冊になってしまいました」
さすが愛読家だ。
だがそんなに読めるのか…。
「次は俺だな!飯、持って…」
ぴぴぴぴぴぴぴ!
ちょうどタイミングよく体温計が鳴る。
「なんなんだよおおおおおぉぉぉぉ!最後まで言わせろーー!!」
真人は無視して、トレイをもらう。
「理樹、食べれるか?」
「うん」
「なんなんだよおおおおおぉぉぉぉ!!!」
部屋の隅っこで嘆き始める真人はスルーだ。
さっきの落ち着いた部屋から一変して騒ぎ部屋となった。

理樹にお粥の入っているどんぶりを渡し、レンゲで食べ始める。
俺もオムライスを食べようとすると、理樹がじー、と見てきた。
「何だ?」
「今日はオムライスなんだ…」
しょうがないな…――。

「食べるか?」
それから理樹は固まってそれから何を言われたのか気づいて――「…えっ、いいの?」
「食欲があるみたいだしな」
「それじゃあ…」
嬉しそうにレンゲを俺のオムライスに伸ばした。
俺もスプーンでオムライスをつつく。

その様子を見ている全員の顔が真顔だった――。

「本当にお前ら仲良いな。いちゃいちゃだ」
「羨ましいよね~」
「(私も、リキと…)」
「はるちんもお腹減ってきましたヨー」
「くそ、いちゃいちゃしやがって…」
「もっとしてください…」


「俺を忘れるなああああああ!!!」
謙吾が登場してきた!
確かに誰かいないとは思ってたが…、いやすまん。
9時まで騒ぎ全員が帰った後、片付けをしてシーツと毛布を交換し理樹に先にシャワーを使わせる。

「なにからなにまで…ごめ…っ、ありがとう」
言い直したな。
微笑して理樹を寝かせる。
「熱は37度だが、まだ油断は出来ないからな。早く寝ろよ」
「うん」
それからベッドに潜り込み始めた理樹を見て俺も上のベッドに入る。
「電気消すぞー」
電気を消して、毛布に包まる。
「ねぇ恭介」
「何だ?」
真っ暗の中理樹が俺を呼ぶ。
「明日はどこかに出掛けようよ」
「なんだ急に…」
「だって3日間部屋に閉じこもるのもなんだし、外に出て気分をすっきりしたいなって」
「まぁな…、でも理樹の体調しだいだぞ?」
「うん。それじゃあおやすみ」
「ああ、おやすみ…」

続く

 

 

 


 

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