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あれ…、なんか目から汗が…(´Д`°)))
き、気のせいか!!
開いて読んでくださいー。
*晴れすぎた空の下で 7話*
「んー、良い天気だね」
伸びをしながら理樹は楽しそうに前を歩いている。
熱も下がり、体調は万全とはいえないが昨日約束をした外に出るという事で一緒に街に出かけている途中だ。
朝、ベッドから叩き起こされて今に至るって訳だ――。
「でも、今日遊ばないと明日からまた窮屈な生活になるよ?」
そんな事言うな……――、俺だって嫌だ…。
「まぁ、今日だけだぞ?」
「うんっ」
なんか、こう隣で歩いてるとデートみたいな感じがするが……今は、なんとも兄弟。もしくはお守りに周りからは見えていると思う…。
正直それはキツイぞ…。
「…恭介、もしかしなくても体系のこと気にしてるでしょ?」
「まぁ、そうなんだが……」
理樹は意外にもそういうのにはあまり気にしないタイプみたいだが…実際なったらこれはきついぞ……。
*
少し歩いて街に着いた。
「久しぶりに来たなぁ」
「それじゃあ明日も来るか?」
「んー、恭介の服を買いに?」
「怒るぞ…」
「ごめん、ごめん」
今日は理樹に苛められそうだ…――。
「理樹っ」
くい、と服の裾を掴み理樹を止める。
「どうしたの恭介」
「本屋行って良いか?」
「良いけど…」
理樹からの許可を得て、本屋に入った。
実は今ガラスに貼ってあった「スクレボ学園新刊、初回限定版+通常版発売中!」というポスターを見たからだ。
もちろん、俺は初回限定版を買うぜ!
目当てのスクレボ新刊を手にし、レジに向かう。
「すいません」
本を持ちながら店員を呼ぶ。
「はい、あら小さい子ねぇ、偉いわね」
そう言うと、本を取って会計をすました。
「ありがとうございました」
「あ、買ってきた?」
文庫のコーナーに居た理樹。
「ああ、理樹は何か買うのか?」
「ん、僕は良いかな」
「んじゃあ次に行くか」
「え、次ってもう行くところ決まってるのっ」
店を出て、俺は次の目的地に向かった。
「・・・」
「どうした理樹」
「やっぱりね……」
「何がだ?」
「ここ、ゲーセンじゃないかっ」
「いいだろ別に」
「もう、あまり使わないようにね」
「分かってる」
始めは理樹もそうは言ってたが、理樹が欲しい物を見つけたみたいで1回やると言い出した。
「理樹も楽しんでるじゃないか」
「だってiPo○だよ、すごいね最近の景品は」
それからそっと200円を投入した。
「んっ、ここ…かな?って、ぁっ」
正直、声だけでエロく感じる俺って……。
「無理だね…、やっぱりiPo○だからかな?」
残念そうに、理樹は言いその台から離れようとした。
――…しょうがないな。
「待ってろ」
「え?」
俺は200円を投入し、iPo○を目指す。
「ここら辺か…?っよし!」
持ち上げられたiPo○に俺はガッツポーズを作る。
「わぁっ!……って落ちた」
すぐにクレーンはiPo○を落とした。
「うわっ、くそもう一度」
それから取れるまで何度も挑戦したのだった―――。
「ありがとう恭介」
なんとか俺は35回目でiPo○を取ったのだ。
「大事にしろよ…」
脱力をする。
何度もクレーンがiPo○を落としたのを何度続けたことか…――。
「うんっ、恭介はやっぱりすごいね」
*
それから昼食をハンバーガーショップで取り、午後からは理樹の買い物に付き合った――。
「たくさん買ったね」
両手に荷物を持つ理樹は嬉しそうだった。
――学食。
「やっと帰ってきたな」
「うん、久しぶりに街の方に行ったし楽しかったよ」
「約束のは?」
「あ、うん。これね」
鈴の手のひらにモンペチを置く。
「金はきょーすけに」
可愛い妹は俺に……って「鈴!」
「なんだ?」
何事もなかったように返される。
「何で俺に金を払えと…」
「あたしも金がないからだ」
そういい、もくもくとご飯を食べた。
――数分して俺は理樹に金を払おうとしたら、「いいよ、今日iPo○取ってもらったし」と言われなんとか俺の財布から減ることはなかった…。